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2018年5月30日(水) 日本蘚苔類学会第47回富山大会への参加は断念
 8月末に富山県で開催される日本蘚苔類学会の第47回大会へは夫婦二人で参加することにしていた。妻はコケにはさほど関心ないが、2010年に岡山県高梁市でおこなわれた「2010年度コケフォーレ」にも夫婦二人で参加している(雑記2010.4.29)。彼女はもっぱら子嚢菌や石灰岩生の担子菌などを主体に観察していた(同2010.5.12)。岡山理科大の西村先生はじめ講師や参加者との交流をとても楽しがっていた。
 わが家は二人とも年金生活ゆえ慢性的に金欠病気味だ。だからどこに出かけるにも専らマイカー利用となる。これまでも遠くに行くときは夫婦二人で交代しながら運転してきた。新幹線や飛行機などは招待講演などにでも招かれたりした折にしか使えない。
 8月の富山大会へも当然二人で運転交代をしながら車で参加することにしていた。彼女は大会の開催中には、地元の菌類関係者などと行動を共にする予定を組んだりして、それをまた楽しみにしていた。せっかく富山まで行くならと、他にも予定を組んでいたようだ。

 しかし魔の5月26日、彼女は永遠に帰らぬ人となってしまった(同2018.5.27)。田舎では公共交通機関は極めて不便でかなりの高齢になっても日常の足としてのマイカーが使われる。しかし高齢者の運転する車は怖い。日本全国で高齢運転者による悲惨な事故が頻繁に起こっている。妻もまたその犠牲者になってしまった。加害者を責める気持ちはないが、悔しくて悔しくて、涙が止まらない。一人残されて、明日からどうやって生きていけというのだ。

 残念だが日本蘚苔類学会第47回富山大会への参加は断念することにした。日常的な妻の助けがあったからこそキノコにしコケにしろ、これまでずっと楽しむことができていた。妻は私の松葉杖だった。「片肺エンジンの飛行機なんて危なくて飛ばせない」(妻の台詞)。